【英語習得に関する基本的スタンス】
1.英語習得は難しくない
英語習得は難しいものではありません。全世界では何億人もの人々が第2言語として利用しています。また、英国や米国では3歳の幼児たちが問題無く英語を利用しており、彼等は決して天才ではありません。確かに文法や発音的な問題はありますが、第2言語(国際的なコミュニケーションのツール)として考えるならばほぼすべての人々が英語を使えるようになるはずであると考えております。(練習量の多寡により英語レベルの差は当然あります。)
2.英語習得は反復練習
英語習得は練習量によりそのレベルが決まってきます。英語で使われる文型は20程度(分類方法によりこの数は上下しますが、人々が使えなくなるほど多いはずが無いという事です。)のもので、またコミュニケーションに必要な最低限のボキャブラリー(語彙数)は500語ほどのものです。残りはこれらの文型と語彙を使って練習するのみです。(充分なコミュニケーション達成にはやはり2000語ほどの語彙数が必要となります。)英語習得は学問ではなく、体育会系的な反復練習が作業の大半となります。
3.テキストの内容は易しい方が良い
英語自体のレベルとその書いたり話したりする内容とはビギナーやインターミディエイトの習得者にとって全く相関関係はありません。英語習得の初期の段階(日本においては教育課程で学ぶ英語はすべてこの範疇に入ると考えております。)において、内容の難しい英文で学ぶことは余り意味を持たず、逆に英語習得にとっては阻害要因となりかねません。高度で難解な文章の内容を理解する必要があるのであれば、それは日本語で学べばよい事でわざわざ英語を通して学ぶ必要はありません。特に、内容理解のために反復練習のための貴重な時間が費やされることは無駄であり非効率な事であると考えております。英語習得には内容的に簡単に把握できるモチーフのもので、なお且つ習得者の英語レベルより幾分低いレベルの教材を使用する事をお奨めします。要点は、読むスピードをできる限り早め、英語で直接理解できるようにする事が重要であると考えております。

【英語教材】
英語を習得するための教材に関してはその教材が英語で書かれている限り教材として利用することは可能です。また映画や音楽も英語版であればヒアリング等の充分な教材と言えます。極論すれば英語圏で使われているものはすべて英語教材と言えます。その上で効率的な英語習得をするための教材を概論致します。
1.必要最低限の英語習得にはコースブック
英語の基本的な構造を包括的に習得するには、オックスフォードやロングマン等から出版されている「Let's Go」や「Gogo Loves English」その他のコースブック利用をお奨めいたします。
現在様々なコースブックが出されており迷うところですが、どのコースブックも英語を使うために必ず学ばなければいけない事柄はすべて網羅されています。「英語の基礎」を学ぶためには非常に効率的で便利な教材であると考えております。また、どのコースブックを使うかは本人とその教材との相性であると考えています。コースブックにより切り口が異なったりキャラクターを利用するなど多少異なりますので、実際に現物をご覧になる事をお奨めいたします。尚、英語習得の観点からいえばどのコースブックにも概ね必要な情報は網羅されていますので、コースブック自体の選択に必要以上の時間をかける事は無駄であると思います。英語習得が目的であって、英語習得のためのコースブックを選ぶ事が目的ではありません。それぞれのコースブックの特徴を時間をかけて研究するなど必要のない事です。
2.充分な英語習得のための教材
これらのコースブックの内容を学ぶことは必要最低条件ですが、決して充分条件ではありません。各コースブックはコンポーネンツと称して様々な補助教材を出しており、足りない部分(要するに反復練習)を補う工夫がしてあります。また、CDやCD−Roms等を添付しヒアリングを補強しているコースブックもございます。これらも効果的な教材となります。しかしながら、最初に申し上げたように英語習得は地道な反復練習が最も重要なことであり、余り同じコースブック内の教材ばかり使っていると飽きて来ますし、飽きれば効率が落ちます。多少、他の教材を混ぜる事が効果的ではないかと考えております。また、コースブックで学ぶ英語は言わばとても綺麗な「規格品の英語」になりがちです。現実社会で実際に使われている英語を様々な形で取り入れる事が必要ですし、また効果的ではないかと考えております。
3.英会話教室に対するスタンス
最後に、世間一般では「英会話」がもてはやされておりますが、これは非常に費用のかかる英語習得方法であると考えています。実際に会話主体の習得方法の場合には「話し相手」が必要となり、その話し相手の確保のためそれなりの費用がかかってきます。また、習得者に充分な語彙数や文法的な基礎が無い場合には英語習得の効率が非常に落ちます。当店として英会話教室を否定するつもりは全くありませんし、最終目的をコミュニケーションと考えるならば「英会話」は大変に重要な部分であります。英会話教室利用の効果を得るには基礎的な文法や語彙を既に習得している事が条件となります。最初から「英会話」を重視する事は非効率的で高コストの習得方法であると考えております。
4.リーディングを重視
基礎的な英語に関してコストパフォーマンスが一番高い習得方法はリーディングであると考えております。当店では「多読」「乱読」「速読」「音読」による英語習得をお奨めしています。リーディングの場合には会話と異なり教材(話し相手)の確保が楽ですし、学習にも空いた時間を使え自分のペースで進められます。
英語習得は基礎的な文法および語彙数、そして反復練習と最初に書いておりますが、多読により「基礎的な文法」への慣れ、および「語彙数」増加、乱読により様々な英語の使い方に慣れ、速読により英語を英語で理解する訓練をする。そして「英会話」への導入として音読により発音の訓練を始める事をお奨めします。リーディングの対象としては、当然英語で書かれた文章であり、英語で書かれている限りどの様なものも教材となります。強いて言えば、習得者が興味を持っている分野のものであり、且つ習得者の英語レベルより幾分易しめの教材をお奨めします。時間をかけて内容を理解しなければならないようなテキストは絶対に避けるべきであると思います。高尚なテキストは確かに「格好良い」と思いますが、内容理解のために貴重な英語習得・反復練習の時間を割くことは非効率的な習得方法であると思います。当店はあくまで「コミュニケーションの道具としての英語」を目的とした英語習得のための店舗でございます。